ヒストリー

若くして時計製造の世界に入ったエミール・ペキニエは自身の生まれ故郷であるフ ランス モルトーに工房を構えると、その類まれな才能をいかんなく発揮しました。
世界で初めて主に医療用に使用されるステンレススティール(316L) を時計界に導 入、そこにダイヤモンドをセッティングするアイデアを取り入れた先駆者であり、そ の大胆な創造性で数多くのレディースウオッチを生み出していきました。事実、レディースウオッチ部門において5回のカドランドール(金の文字板)賞を授与してい ます。 特に1984年に発表されたモーレアコレクション、1990年に発表されたアテラージュコレクションは一世を風靡し、<ペキニエ>はエレガントな女性達から愛されるブランドとなっていきました。 また、エミール・ペキニエはオリンピック馬術競技に出場する馬を調教する有名な調教師だったため、<ペキニエ>は1980~1990年代に乗馬界でも多くの名声を得たブランドとなりました。
2000年、エミール・ペキニエは引退を決意。彼の30年にわたる情熱と信念によって、 <ペキニエ>はフレンチエレガンスという素晴らしい特徴を持つジュエリーウォッチとの評判を得ることになったのです。その後、<ペキニエ>を引き継いだ新たな経営陣は自社ムーブメントの開発を始め、2011年には今までの概念を覆す画期的な完全自社開発ムーブメントCalibreRoyal(カリブルロワイヤル)を搭載したマニュファクチュールコレクションを発表し、1970年代にクオーツショックによって絶えてしまったフレンチマニュファクチュール の復活を宣言しました。
それと同時にエミール・ペキニエのDNAを引き継ぐコレクションの強化にも着手しました。2014年には“トロカデロ”、“オデオン”、“ラヌラグ”そして“エレガンス”と一気に4つの新コレクションを発表、2016年には馬具のハーネスをモチーフにした“アテ ラージュ”も復活させました。
<ペキニエ>はフランス時計製造の伝統を引き継ぐとともにフランス唯一のマニュファクチュール メーカーとして独自の道を歩み続けます

フランス無形文化財企業

<ペキニエ>はフランス経済産業雇用省から、「Entreprise du Patrimoine Vivant (EPV)」の認定ラベルを付与されています。
EPVとは「名高い、あるいは古くから受け継がれた稀少なノウハウによって構成され、伝統的技術あるいは一定地域に根ざした高度な専門性の熟練に基づく経済的文化財を有するフランス企業」を無形文化財企業として認定するものです。